2013年04月10日
No で伝える。
先日次女が、中学校へ入学しました。
式が終わった後は、引き続き体育館で担任紹介や学習や校則・行事などの説明会。
そこで、生活指導の先生からのお話がありましたので、ご紹介します。
・学校には、学習に必要で無い物は、持って来ないでください。
次。
・忘れ物は、成績や進学にひびきます。
次。
・派手な私物は持って来ない。名札の安全ピンは、銀色。
次。
・携帯電話の使用は、家庭できっちりと管理してください。
次。
・いじめや何か問題に気付いたら、直ぐに学校へ連絡してください。
以上!
そりゃそーだなぁ。。。と思う内容。
でも、私はこの話を聞いていて、学校生活に魅力を感じれませんでした。
全てNoから始まる内容で、学校が何を大切に考えているのかが、伝わらなかったからです。
ルール―や校則は、とても大切だとは思いますが、守るためでは無く、育てるためのモノでなければいけないと感じます。
長女が中学生の時の授業参観のコト。
道徳のような授業で、テーマは『犯罪』とかの内容でした。
学校のルールが守れず、素行が悪く、犯罪に手を出し、最後には人を刺してしまった。。。
(なかなかヘビーな内容)
そこで、生徒たちが感想文を書き、思ったコトを発表。
先生が板書でまとめる。。。
すると先生は、1枚の紙とペンを出して、ある行動に出ました。
「いいですか?この紙は、あなたたちの心です。この何も無い所に小さな穴が開いたとします。」
。。。ペンでプスっと穴を開ける。。。
「これはまだ小さな穴ですが、ほかっておくと、この様にどんどん大きな穴になっていきます。」
。。。ぐりぐりペンを差し込んでいく。。。
「するとぉ!始めなにも無かった紙が、こんなに簡単に破れやすくなって、修復がきかなくなります!」
。。。手でビリビリ。。。
「だから!先生は、校則やルールを作り、君たちのコトを守りたいのです!!」
え?!先生。それは、教育ではなくて、先生のやりたいコトでは??
私の頭の中は?????
先生の伝えたいコトは、そりゃわかります。でも、
何を大切にしていきたいのかが伝わらなければ、生徒の心は育たないのでは。。。
世の中には、沢山の事件・問題・課題があります。
メディアや、私たちのこうした手軽なブログやTwitterなど、色んな表現方法がありますが、
私は、No!を伝えるより、Yes!を伝えた方が、人の心には伝わると感じてます。
No!を伝えるには、たくさんの理由を並べなければなりません。
でも、Yes!は、本質的なコトだから、理由を並べ無くても、ストレートに人の心に入っていきます。
大切なコトや、幸せなコトを表現する力を育てる環境。
人の頑張りを認めたり褒めたり共感できたりするコミュニティー。
これが、日本を再建する力だと感じてます。